チャートパターン解説【スパイク】

トレード手法

トレード中にチャートパターンのスパイクが頻繁に出現する。

スパイクがチャートの方向性を即リアルに教えてくれる。

トレードしているチャートのスパイク出現でエントリーや利食いや損切りを決めるトレーダーも多いだろう。

今回は、豪ドル/円のスパイクを考察してエントリーを考えてみる。

AUD/JPY(豪ドル/円)1時間足は、79.509付近で下げ止まり、80.352付近まで上昇している。
この、80/440付近は、1月21日に戻り高値になった場所でもある。

この辺りの場所というのは、4時間足で見るとダブルトップになった80.851付近から80.440付近に下降トレンドラインが引けるのだが、ラインを上抜いているという事実がある。
そしてもう1つは80.352付近でいったんロウソク足がどっちにもいかないモミモミ状態になっているということ。

さらに、この付近では、四角形のボックス状態になっているともいえる。

問題は、ここの値段をぬくのか?

逆に、ここの値段を超えないのか?

ということである。

日足や4時間足などの大きな足でみると、上昇トレンド局面でいったん止まっている状態にもみえる。

しかしながら、絶対に上に上がるとは言いきれないし、相場に絶対はないというのが僕の思考である。

トレンドがあるから勝てるというわけでもないのがトレーディングなのだ。

そうこうしているうちに赤↓の80.465付近で小さな「スパイク」に近い上値に抵抗があるローソク足が出現した。

上影陽線とも言えるが、その値段直近では、スパイクに近いローソク足が何本も出ている。

これくらいのヒゲになればまあまあのスパイクといえると思うが。

「スパイクハイ」

「スパイクロー」

今回はスパイクについて考察していくのだが、トレード用語のスパイクとは、瞬時に突出した高値、安値をつけることをいうのだが、ローソク足の実体部分が短いヒゲのことをいう。

上ヒゲが長いスパイクのことを「スパイクハイ」
下ヒゲが長いスパイクのことを「スパイクロー」という。

スパイクの特徴は上昇や下落が続いたあとの高値や安値の水準で長いヒゲが出ているが、
このヒゲが出現すると相場転換の可能性がでてくる目印のようなものである。

僕もこのスパイクを活用してトレードをおこなうことが多いように感じているが、

このヒゲが出たからといって、反転するかというとそうでもないことも多い。

あくまでも、その値段で強い買いや売りがあったという事実があっただけである。

しかしながら強い買いや売りがあったということも事実なのだ。

大きな足によってスパイクの出現には信頼性がましていくのだが、

だいたいのトレーダーは、5分足のスパイクより、1時間足のスパイクを信用するものである。

しかしながら僕は、どちらも天秤にかけないようにしている。

というのも、5分足のスパイクでも後々強いスパイクだったと判断することもけっこうあるのだ。

また、スパイクのヒゲの長さも考慮している。

長ければ長いほど、強い買いや売りがあったと判断できる。

このスパイクなのだが、出現したこの局面で、どう考えていくべきなのか?

①スパイクになった値段まで戻るのか戻らないのか
②スパイクになった値段まで戻らないのか
③反転するローソク足の出現はでたのか
④スパイクの長さはどれくらいの長さなのか
⑤誰がスパイクを出現させたのか

①スパイクになった値段まで戻るのか戻らないのか

結局スパイクをつけた後が問題だと感じている。
突然出てくるサインだけに、結構びっくりしてしまうものだ。

これが出れば勝てる、トレードエントリーしよう。

そうなってしまうのもしかたない。

昔の自分がまさにそうだった。

スパイク出現の後にすぐ逆張りする癖があった。

うまくいくときはそれで良いのだが、当然、うまくいかない時もでてくるものだ。

スパイクを簡単にのみこんでいく強者もたくさんいるのだ。

ここでまず考えたいのは、スパイクになった値段まで戻るのかということだ。

スパイクをつけた人物が誰なのかはわからないが、
それだけ値動きをつけられる人物の方向性は逆張り派だということは確かである。

値動きの流れにたいして反対方向の値動きを狙っていることになる。
値動きの流れに順応するなら、スパイクはでないはずなのだ。

損切りしたのか新たにエントリーしたかはわからないが、

確実に判断できる唯一無二のサインだ。

新たにつけた値段の節目を超えることができるのか、
または超えないのかがみどころとなる。

②スパイクの本数

本数も注意深く観察したいところだ。


1本より2本の方が信頼性が増すのはもちろんのことだが、3本4本などの本数がもっと出たら信用できるはずだ。
ただ気をつけなければならないことは、スパイクが出て逆に相場が転換しても、
10ピップス先や20ピップス先などで大きな力があればそのスパイクの信頼性の強さや弱さには
関係なく相場は好きな動きをすることだってあるということをキモに命じておいたほうが良い。

③反転するローソク足の出現はでたのか

スパイクが出現して、期待どうりの逆張り派が登場したのかの判断がキモだ。

スパイクで戻った値段から逆張り派の出現があるのかないのかを慎重にみきわめていきたい。

サインが出たかは関係なく買い派と売り派が常にいるということを忘れてはならない。

④スパイクの長さはどれくらいの長さなのか

スパイクの長さはどれくらいの長さなのかを一応脳の中にインプットしておきたい。

長さなど関係ないというトレーダーも多いことだろう。

しかしながら、長さが長いほど強い逆張り派が多く出現したと思っている。

⑤誰がスパイクを出現させたのか

値段が一方向の流れに乗ると、新規注文者が多くなってくるものだと感じている。

新規注文者が多くなると、相場にトレンドがでてくるのだが、

ローソク足はその方向の値段を更新していく。

そうなると、逆方向で買っている人たちは損切りせざるおえなくなってしまう。

ぎりぎりの天井部分で損切すると大きなヒゲができるだろうし、新規で逆張りすると大きなヒゲもできうるだろう。

スパイクの出現は、相場参加者の逃げと新規参加者のエントリーが交差する中でおこりうる。

誰がスパイクをつけたのかは顔が見えない世界であるがゆえにわからないが、

強い反発が出たサインであることにはかわりはないのだ。

だからここで反転することが多いともいえる。

さて、スパイクハイが何度も出ているこの局面で、どうエントリー思考をもって行けばよいのか?

先程の画像から1日たった画像を見てみることにする。

AUD/JPY(豪ドル/円)1時間足で上昇が転換した画像ピンクの①がある。

この局面で小さなヒゲが何本も出た。

この時点では、まだ上に行くかもしれないことがわかる。

しかしながら、画像ピンクの②で再度ヒゲが何本も出ているのがわかる。

さらに、画像ピンクの③を見てみるとまた小さなヒゲが何本も出ているのだ。

この①②③の局面で、どういう思考が出来るのかというと、上昇は少し重いのではないかと考えることができる。

そして、上昇が重いということで④で買いを損切りしたトレーダーたち。

今度は売りに乗っかったトレーダーたちは、売りだ売りだと、売りポジションをもつことになる。

しかしながら、売りから今度は買いトレーダーたちが猛威をふるい、一気に画像⑤まで戻ってくることになった。

この画像でわかるのは、ヒゲがでた後にしっかりと抑えられ反転しているべき強いところがあるということ。

それは、画像の①②③④⑤でその値段の強さがしみじみ伝わってくるのだ。

それだけ、この値段付近は超えてはならない壁があるという判断がいまのところできるのだ。

その判断のなかにある思考のなかにはやはり、ヒゲの存在がある。

何度も何度も抑えているヒゲをみれば上昇がしっかりと跳ね返されているのがわかる。

こうしたスパイクが、トレンド転換の指標になるわけなのだ。

さて、この局面でどうトレードするべきなのかを探っている。

画像ピンク色の⑤についた値段を直近は超えなかった。

となると、この⑤が判断ポイントとなるわけなのだが、これから先、この⑤の値段まで再度上昇するのかがポインとなる。

もし下がるようなら、早めの売りを考えたいところだが、もしこの⑤まで戻り、さらに、上昇していくものなら、買いも検討するべきところでもある。

逆に⑤の値段まで戻り、再度下げようものなら素早く人差し指をタッチしたいところでもある。

しかしながら、今の時点では即エントリーとまではいけない。

なぜなら、今エントリーしてもどうなるのか判断基準をもてないからだ。

再び戻ってきた局面だけに、またすんなりと下がっていくのかは疑問だ。

トレーダーによっては、素早く⑤の値段で売りトレーディングインしているツワモノもいるだろう。

だけど、なにかアクションをおこすだけの圧力があるまで待ちたいし、
なにか、アクションをおこすだけの圧力は必ずくる。


そこが僕の判断の結論をつけるところでもある。

つまり、上がるか下がるかの最終判断までいけない、だからもう少し様子をみたい。

もっときれいな形をしたスパイクハイやスパイクローが現れたら即エントリーするのかもしれない。

あれこれしているうちに、80.126付近で下げ止まった。

80.000まで下がるのではないかという思考でいたから少し思考を整理しなおしたが、
ここで下げ止まったということは、買い(ロング)エントリーの可能性も芽生えてきた。

もし、この80.126付近が押し目になるのなら、今日のトレードチャンスはここしかないと判断する。

下げ止まったヒゲは、スパイクのようなヒゲにはならなかった。

しかしながら、ほんのささいなヒゲでも、下げ止まりをみせたということに意味をもっても良いと思う。

もしここで再度80.126付近にくるのなら、この付近で損切りすれば損小利大はクリアできる。

なぜこの値段が重要なのかと自分に問いかけてみる。

この値段は画面赤の垂直線、1月20日に買い支えている抵抗線だからだ。

もしこの値段でこの瞬間にスパイクハイがでたのなら、わかりやすい地図になったのかもしれないが、

もう少しその瞬間を待つという選択肢。

もし、後1時間まで待てば、絶好のトレードチャンスである地図を見れるのかもしれない。

なぜなら少し下には、キリ番のダブルオーがひかえているからだ。

だが、僕が行っているのは副業トレードである。

専業トレーダーのように、24時間トレード画面を見ることはできない。

副業トレードで出来ることといったら、この押し目付近が現実に押し目になるのか、
それとも、この節目が崩れて売りが優勢になるのかということだけだ。

1時間足チャートの形を部分的にみるとヘッドアンドショルダーボトム(逆三尊)にも見えてくる。

しかしながら5分足でみるとヘッドアンドショルダー。

本当にトレードチャートというものは一生攻略できそうにない宝地図だ。

時間という縛られた制限のなかでトレード。

逆に、もしこの値段が押し目にならなかったとしても、短期間のうちに思考を変えることができる場所。

仮に下がってくる場合は、その時間帯にまだ副業トレーダーとしての余力があるのなら、

キリ番を超えた辺りを確認し、上がったところで売りエントリーする思考も持ち合わせておきたい。

ピンク⑤の下、80.126付近で赤のチャンネルラインを引いてみる。

このチャンネルラインを維持できるのかによって方向性も定まっていくのだが。

AUD/JPY(豪ドル/円)はクロス円なので、ドル/円と豪ドル/ドルとの影響があるのであわせてそっちも観察していく。

さてどうするか・・・

画像ピンク⑤では、チャートの形として、二個目の山の形が完成しつつある。

それが確認できた。

なので、一度目の80.126付近で反発し上昇したことを確認し、ピンク↓の反発が抑えられたスパイクハイで売りエントリー。

利確目標は79.884で利確。

キリ番である80.000から上昇しエントリーした値段に戻るならそこで損切りする。

そのまま下がるなら、79.603で利確する。

「結果」

結局下がった。

実際は、79.509付近まで下がったのだが、下げがこの時間の相場では正しかった。

下がった後、その後の相場は一度上げたが節目辺りでまた下げている。

今回のエントリーで何が良かったのだろうか?

1つ目は、上昇の中、何個も山の形がでている。

上昇を何度も何度も抑えている部分に注目したところが良かったといえる。

もちろん上がるかもしれなかったのだが、ピンク色⑤の山の形で上はないと判断したことが良かった。

ピンク↓でエントリーした判断も良かった。

この局面で売りにエントリーすることができたのは、

待っていたからできたのだと感じている。

その日のローソク足は、もう二度とやってこない。

ほんの小さな動きですべての判断を一瞬でおこなう。

ボクシングでいえば、カウンターパンチを打つ瞬間とでもいうのか、

一瞬のクリックである。

今まで行ってきたが、この瞬間にクリックすることができるまでに多くの金額を失ってきた。

その授業料があってこそだと感じている。

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