FXチャートパターン完全解説【ブレイクアウト】

トレード手法

FXチャートを見ていると、よく出てくるチャートパターンがブレイクアウトだ。

ブレイクアウトは大きな値幅を狙えることもできるパターンだが、一般的によく言われているのが、ブレイクアウトしたらチャンスと言われていること。

そう巷のFXトレーダーがよく言っているのをみかける。

確かにそうだ、ブレイクアウトでうまくいけば大きな利益も狙える。

だが、ブレイクアウトこそ難しいチャートパターンでもあると僕は思っている。

今回はその部分を考察していきたいと思う。

①そもそもブレイクアウトとは何か?

②ブレイクアウトで勝てるのか?

③ブレイクアウトで負けることはあるのか?

もくじ

①そもそもブレイクアウトとは何か?

まずは、ブレイクアウトはどのような相場のことをいうのか簡単に説明したいと思うので気楽にみてほしい。

ブレイクアウトは、相場のおいて重要とされる値段を超えていく動きのことをいう。

相場には普段超えない値段がある。

普段なかなか超えない値段を俗に節目といったりするが、

この大事な値段がある節目の水平線ラインを超えて上がったり下がったりすることを「ブレイクアウト」という。

普段超えない水平線のラインを超えてしまうとたちまち大きく相場が動くことがある。

普段市場参加者は超えない値段を意識しており、この注目度が高ければ高いほど市場参加者が新たに参入したり損切りが増えることで大きく動く。

ブレイクアウトを重要視している参加者が多いということは、ブレイクアウト狙いでトレードエントリーしている参加者も多い。

実はブレイクアウトの動きはいくつもある。

チャートパターンのトレイアングルやペナントなどでブレイクアウトすることもある。

だが、ブレイクアウトしたことにはならない局面もあったりする。

だからこそ、基本的である水平線を超えるブレイクアウトを説明したいと思う。

そこで、ブレイクアウトの具体的なパターンをもう一度紹介しよう。

【ブレイクアウトの基本パターン】

ブレイクアウトになるのは画像の上の「水平線ブレイク→」が水平線を超えたときにブレイクアウトになったといえる。

肝心なのは、今まで抜けなかった水平線であり、その水平線を超えた瞬間にブレイクしたことがわかる。

今まで水平線を上がったり下がったりしたのだから、当然上の水平線の強さは意識される。

意識された水平線を超え、抜けなかった線を抜いたということが決定した時点で、レジスタンスラインとして機能した線がサポートラインに変わる瞬間だ。

ここをうわ抜くことで、相場の強さが確定したと判断する相場参加者も多いだろう。

②ブレイクアウトで勝てるのか?

ブレイクアウトでエントリーするトレーダーも多いはずだ。

なぜなら、ブレイクしたことでさらなる方向に動きやすい。

つまり、ブレイクアウトは絶好のエントリー場所といえる。

一般的によく言われるのが、ブレイクしてから押し目まちエントリーするのがトレードの基本だが、なぜそうなるのかと言えば、ブレイク後の押し目を狙うトレードでは、勝つ確率が高いというものだ。

確かにそうである。

ブレイクしたなら、大きなエントリーと大きな損切りが発生し、大きく動きやすい。

その大きな動きから、トレンド方向に拍車がかかるというものなのだ。

だからブレイク方向にエントリー注文が発生する。

ブレイクアウト1回目の重要なライン抜け後に動き、動いたローソク足は一度落ち着きブレイクアウト付近まで戻ってくることも多い。

戻ってきたなら、2回目のブレイク第2波を狙いトレードエントリーする手法もある。

だが逆に、戻ってこない場合もある。

戻らずに大きくトレンド方向にまっすぐ伸びることもある。

そうなれば、押し目や戻り売りを狙うことができなくなるが、

相場が強ければ追っかけ注文をしたくなるものだ。

逆に、戻ってきた後一気に逆方向に向かうという相場もある。

よく言うダマシがこれにあたる。

ブレイクアウトしたならトレンド方向に向かうと感じやすいものだが、
ブレイクアウトした方向に向かわないこともある。


実はブレイクしたと思ったら、ブレイク方向の逆方向に一気に向かう相場もあるのだ。

だからこそブレイクアウトしたからといって、ブレイクアウトに乗っかれば勝てるのかというとそうではないことも多い。

では、ブレイクアウトで勝つことはできないのか?

僕の手法は、ブレイクアウトしたなら、まずはいったん落ち着くことを心がけている。

手法というか、心がけになってくるが、ブレイクしたからといって焦らないことを自分に言い聞かせている。

実際にブレイクアウトした時に僕がどう感じてトレードしたのかを考察し、行動したかの結果を復習してみたいと思う。

この画像はAUD/JPY(豪ドル/円)1時間足。

今回、この記事を書く前にブレイクアウトをしそうな通貨だからトレードを準備していた。

まず、AUD/JPY(豪ドル/円)1時間足では、今までなかなか抜けなかった水平線83.896を抜き、83.99台の値段を少しずつブレイクしていった局面だ。

84.000付近のキリ番を簡単にうわ抜いている。

この時点で僕はブレイクアウトの確認ができたわけである。

僕はこのブレイクは強いと感じていた。

なぜなら、この値段に到達するまで、買いと売りの攻防をたくさんみてきたからだ。

というのも、この値段になるまで強い買いと売りの押し合いをみていた、レンジに近いといえるほどの売りも買いも強い状況が続いていたのだ。

そして、ブレイクする前の少し下のローソク足をみればわかると思うのだが、とにかくローソク足がぐしゃぐしゃになっていてきれいな形が形成されていない。


相関逆相関の関係もあるが、方向感がない状態が続いてきた証といっても過言ではないだろうか。

常に上がったと思えば、1秒後に下がってしまうといった決して手をだしたくないわけのわからない相場が続いていたのだ。

そのような中、やっと勝ち負けがはっきりしてきた局面といえるのがこの画像である。

ほんの少しのブレイクだが、重要な節目の水平線ラインをあっさり超えてしまっている。

このような理想的なブレイクが勝ちやすいブレイクポイントではないだろうかと感じている。

しかしながら、ここで確定のロングエントリーをすることが正しいのかはまだわからない。

上がるのはなんとなくわかっていても、勝てるのかどうかというのは別の話である。

それはなぜかというと、上がってもすぐに下がってくることがあるからなのだ。

だから僕は上がった直後の結果をみることにしている。

ダマシにあってしまわないように対策した結果がすぐに乗り込まないということだ。

ダマシを多く経験してきたからこそ、追っかけ乗りエントリーだけはしないと決めた。

ダマシを避けることこそ、ブレイクアウトで勝つ手法が本物になる。

その部分をエイントリーポイントで説明するとするなら、エントリーは押し目が出た時になる。

5分足で詳細を見てみる。

画像のピンク色の文字、「この部分でエントリー」は、エントリーすべき最高の場所だと感じている。

ブレイクしてから一回戻ってきた絶好のエントリー場所だ。

初心者のころは、ここまで待てなかったし、ここでまた上がるというのが理解できなかった。

だが、今になって感じるのは、上がったら一回下がる、下がったらまた一回上がるである。

相場は波のようにまた戻る習性がある。

だからこそ、押し目、戻り売りを徹底的に狙う、そして確実に狙った標的を確実に打つのが理想だ。

昔はこの最適な瞬間でクリックができなかったのだが、それを克服するために、テニスをしている場面を脳裏にやきつけた。

ラケットでボールを打つ感覚をトレードで研ぎ澄ましたのだ。

ボールをロウソク足に例え、ボールが帰ってくるのをひたすら待つ訓練をしていた。

素人の頃は、大きく上がる途中にロウソク足がもう戻ってこないという思い込みをしていた。

上がってしまったからどうせ戻ってこない、だから上がる途中を狙いたくなるし、ガマンしたくないという欲に動物の思考状態だけしかなかったように思う。

下がってくる前に飛びつこうと最初から諦めていたのだ。

だが待つことで、いつか必ず1回だけ下がってくるもの。

その1回だけのチャンスを狙いうちする。

僕はテニスと卓球をイメージする練習をしていたが、待つことを訓練すれば確実に狙い打つ行動ができるようになる。

だからこそ、絶対にエントリーしてはいけない、待たなければいけない場所を説明したいと思う。

それがこの局面になる。

画像の「この部分エントリーをしてはいけない」をみてみるとわかると思うが、第1波で上昇したロウソク足は、途中で上げ止まった瞬間、今度は下げてくる瞬間がある。

上がる上がるぞー!という局面で思考が上がる足だけをみて感じているのは、ここの局面でも絶対に上がるに違いないと思考していることだ。

この思考になってしまうと、エントリーしてはいけないところでエントリーしてしまう。

結局流れに逆らってしまう場所でいけないトレードをしてしまうことになってしまう。

相場が大きく上がっていたり、大きく下がっていたりする場合、追っかけ買いや追っかけ売りだけはしないと決めた。

なぜって?追っかけで何度も負けを経験してきたからだ。

追っかけエントリーをすると、エントリーした瞬間に逆方向に相場が向かうことがある。

だから、追っかけでエントリーをしてしまいたくなる癖を、どう直していくか悩んだ時期もある。

その癖は、何度ダメだとわかっていても、何度でも同じミスをしてしまうものだ。

だからこそ、自分のダメな癖を本気でなくすようにしたのである。

その1つとして先ほどお伝えしている「テニス」や「卓球」楽しんでいる自分を想像していくことである。

例えばテニスとするなら、基本的に一度打ったボールは、相手が打ち返して戻ってくる。

そうでないと、テニスというゲームにならない。

ボールは絶対に戻ってくると信じるのだ。

絶対にボールは戻ってくる。

その思考があると、相場のローソク足が1度だけ戻ってくるという思考になる。

これは、相場の波を掴むために言えることだが、僕は損切りに対しても戻ってくるという思考はもちろんある。

しかしながら、最高で1回戻ってくるチャンスしかないと捉えている。

今回のこの局面では、エントリーのポイントでの最適な瞬間の局面を狙う思考として述べているので、

損切りとはまた違うが、エントリーと損切りでは、その局面は正反対になるほど違いがある。

だから損切りについては今回は述べない。

最適なエントリーポイントを待ち実行することで、勝てるブレイクアウトはあると感じている。

③ブレイクアウトで負けることはあるのか?

ブレイクアウトというと、勝つチャンスだと感じている人も多くいるだろう。

しかしブレイクアウトでかならず勝つという理想はなくした方が良いと僕は感じている。

なぜなら、ブレイクアウトでトレードして何度も負けたことがあるからだ。

何度もブレイクアウトで負けることを経験すると、ブレイクアウトでエントリーすることが恐ろしくなってくることもある。

そもそも、ブレイクする場所というのは、参加者の人々が重要視している値段であることが多い。

参加者のほとんどが、重要視している局面というのは、相場が大きく動くというのは冒頭で述べたのだが、そういう場所というのは、相場がトレンド方向に動くこともあるが、相場がトレンド方向に動かない時もあるのだ。(時間足による)

つまり、ブレイクした方向にいくこともあるが、ブレイクした方向にいってすぐに戻ってくることもある。

一気に戻ってくると、その戻る力が多ければ多いほど、一瞬で負ける確率も多くなってくる。

ダマシがそうだ。

ダマシにあうことで、相場は一気に参加者を振り落としてしまう。

自身が振り落とされないようにダマシにあうことも考慮していくことが、相場で生き残るために望ましいと感じている。

僕のブレイクアウト手法は相場の環境によって大きく変わる。

相場の動きはいつも同じではない。

だからこそ、相場の環境に適したブレイクアウト手法を使ってトレードを行っているのだ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました