単純移動平均線200MAは効果があるのか?

トレード手法

単純移動平均線200MAは果たして効果があるのかと迷った時期もあった。

だからこそ今まで200MAを検証してきた。

僕がよく使っているのはsimpleMovingAverage(ムービングアベレージ)単純移動平均線、略して「SMA」と呼ばれるテクニカル指標。

移動平均線は昔からあったのだが、アメリカのジョセフ・E・グランビルがローソク足と同時にまとめ考案したテクニカルは、今ではトレードのテクニカル指標として有名だ。

移動平均線は、数あるテクニカル指標のなかでも利用しているトレーダーも多い。

トレードのテクニカル指標で、単純移動平均線ほど信頼できるテクニカル指標は他にないと思う。

つまり、僕がトレードを行う際、今のところムービングアベレージ以外のテクニカル指標は必要ないと思っている。

それほど、MovingAverage(ムービングアベレージ)移動平均線は僕にとって必要なものである。

MovingAverage(ムービングアベレージ)移動平均線の仕組みについて述べるなら、

例えば、移動平均線の期間が10日であるなら、直近の10日間の終値を合計し、それを10で割った数値の値で割り出される。

その翌日以降からこの数値を次々と順次計算して、その計算された数値を線で結んだのが移動平均線になる。

簡単にいうと、1日の終値を線で結んだ指標だ。

移動平均線には、①単純移動平均線、②加重移動平均線、③移動平均線指数と3種類あるが、それぞれさまざまな特徴がある。

①単純移動平均線のことをSMA(simpleMovingAverage)
②加重移動平均線のことをWMA(WeightedMovingAverage)
③指数平滑移動平均接のことをEMA(ExponentialMovingAverage)と呼ぶ。

①「単純移動平均線」SMA(simpleMovingAverage)

単純移動平均線は、一定の期間の終値を平均したもの。
株式や外国為替、金相場など、様々な金融商品の動きの基準軸(おおよその流れ)を捉えることができる。
もっともシンプルで利用しているトレーダーも多い。

②「加重移動平均線」WMA(WeightedMovingAverage)

加重移動平均線とは、単純移動平均線よりも直近の価格に比重を高くした数値をグラフ化したもの。
頭文字をとってWMAと呼ばれているテクニカル指標だ。
使い方は、単純移動平均線と同じだが、算出方法が少し違う。

5日平均線の場合、5日目の直近の価格を5倍、4日目の価格を4倍、3日目の価格を3倍とし、
直近の価格をその日数で掛け価格に重みを出す。

つまり、単純移動平均線との違いは、単純移動平均線よりも、トレンドに早く反応する点が挙げられる。

しかしながら、早く反応するがゆえに、ダマシにもあいやすい。

③指数平滑移動平均線 EMA(ExponentialMovingAverage)

単純移動平均線の場合、全てのデータを平等に扱うが、指数平滑移動平均線は直近の値動きを重視し、過去の動きを軽視した点がある、過去の動きより直近をより重視することで、より精度のたかい予想ができるというのが指数平滑移動平均線の考えだ。

相場の動きが早く見える分、感度と精度は少し高くなるのがメリットだが、ダマシに対応できないのがデメリット。

この中のテクニカルで、僕がなぜ、それほどまでにMovingAverage(ムービングアベレージ)200日(200MA)移動平均線を信頼しているのかと言えば、ダマシにあうことが少ないと感じること、そして移動平均線通りにチャートが動くことが多いということ、結局1番重要なのは、僕の手法にあうということだ。

手法もトレーダーの意思が思考、脳、タイプ、好み、嫌いなこと、

人それぞれ、好みが違う。

良かれと思っても、それは悪いというのが、人間の思考である。

そんなのわかっている、だからこそ、その中でも最適なものを選びたいのが人というものだ。

そのなかでも1番どれが良いかだが、結局どれが良いのかはわからない。

それがなぜなのかといえば、トレーダーの投資スタイルによって変わってくるからだ。

メリットやデメリットはどれでももちろんある。

だが、大切なのは、どの手法を使おうが、自分にあった手法が自分にあったテクニカル指標になると感じている。

僕の中ではこのシンプルで結果を導き出してくれる200SMAがしっくりとくる。

SMAの中でも、特に200(MA)移動平均線が最も信頼できる数値だと僕は感じているのだ。

効果があるのかないのかと問われたなら、相場次第で効果はあると答える。

この記事を書いている2021年の2月ふと、新型コロナウイルスなど様々な問題を抱えている現状のドル/円相場が気になっていた。

だから本日の1時間200本移動平均線は効果あるのかという結果が知りたくなった。

それほど、1時間200本移動平均線の効果がわかる局面にきているドル円相場だ。

移動平均線通りにいかないのならそれはそれで結構なのだが、

移動平均線通りにいけば考えも明確になってくる。

この局面の移動平均線で動けばその線が生きた線であることに確実性がもてる。

ここにくるまでに確実性がなかった1時間200本線が、この局面で確実性になったことを示す結果になるのか、

そうではなく、この1時間移動平均線が弱いものになるのかの分かれ目である局面だ。

移動平均線は、日数が多くなるほど確実性がもてる。

1時間足での200本だが、この局面でどうなるのかが、短期の方向性に理由をもつことができる。

相場では、自分がエントリーする理由がとても必要になってくる。

理由がないのに相場でエントリーできない。

今まで負け続けてだんだんわかってきた。

どうでも良い局面でどうでも良いエントリーをし、お金が消え去るのが耐えられなくなった経験から、

今ではお金のためにどうでも良いエントリーをしなくなった。

だからとにかく、いい加減なエントリーしないようにすると決めた。

買って下がり損切り、売って上がると損切り、すべてが反対にいくダメトレードだけはしないと心に決めたのだ。

だから相場において、エントリー理由は絶対に大切なのである。

今回1時間の200MAを気にした理由は、上昇の押し目があるか確認できるところである部分、ただそれだけだ。

USD/JPY(ドル/円)1時間

ただそれだけのことと言うと簡単に感じられると思うが、
200本の線を待ち続けてきたトレーダーたちがどれだけいるのかということを知るために考察する局面である。

青色の線がドル円1時間200本移動平均線だ。

画像では200日と称しているが、200本の線と同じことだと理解してほしい。

この線を超すのかそうでないのかの分かれ目であるが、

この線を越せば、買い上昇していた局面から、売りの展開に以降していくかの重要な局面でもある。

ここを抑え、買いに戻るなら、このドル円1時間200本線は1時間足のトレーダーの中で生きていることになる。

だが1時間200MAでは押し目はなかった。

1時間では、200本の押し目達成とはいかなかったのである。

ここで確認できたなら、ここからは、当然下げ目線で対処していく思考が生まれる。

ここでの買いはなかったのだから。

では、移動平均線の200MAは効果がないのか?

そう思うトレーダーも多いだろう。

200本線の意味がないのなら、移動平均線を信じてもしかたない。

裏切られたチャートをみて、その無意味さを感じても仕方がないと思う。

だが、1時間の200本線(MA)は・・・の場合はである。

ここで、日足の200MAをみてみたいと思う。

USD/JPY(ドル/円)日足

日足の200日移動平均線では、チャンネルラインが引き出されたあたりから、105.768付近ピンク色①の青色の200日移動平均線が売りを支えているのがわかる。

つまり、青色の200日移動平均線で上昇が止められているのだ。

赤色のチャンネルラインを超え上昇したのだが、現時点で、青色の200日を超えずにピタリと上昇が止められている。

これを見てなにがわかったのだろうか。

そうだ、200日移動平均線がちゃんと機能しているのだ。

僕が移動平均線を信じているのにはわけがある。

この支えからわかるように、日足の200日移動平均線はオカルトでも嘘でもまやかしでもないことがはっきりと証明されている。

移動平均線がしっかりと支えて反転したということ。

しかしながら、1時間の移動平均線のようにはいかないことも多い。

強い日足の威力には、1時間は勝てなかったという結果になっている。

つまり、この局面の日足と1時間足の200日移動平均線の強さを比べてみるなら、日足の方が強いということがわかる。

こういったことは今までよくある。

5分足や30分足、1時間足や4時間足、それぞれの足の中で動くトレンドを日足という場所にいる強い線はいとも簡単に反転させてしまう。

日足は強いということを証明している局面だ。

もしこのままドル/円が上がっていったなら、日足の200日移動平均線では相場反転ともいえる局面になったに違いない。

しかしながら、本日は抑えているし、いったん、上げが止められているという認識ができる。

もちろん、ここから上がるか下がるかは誰にもわからない。

だが、この局面の日足の200MAをかわきりに売りエントリーしたなら、利益を得る局面にあることに違いはない。

移動平均線の良さは日足や週足などで、こういう強い場所がわかることにある。

初心者の頃はこの強い場所がわからなかった。

わからなかったというより、なぜいきなりこの局面から強い反転をしたんだろうという疑問だけだった。

初心者の場合、ローソク足の見た目の強さだったり、見た目の速さだったりで、

チャートの強さというものを誤解している場合があったりする。

ローソク足の速さや一時的な強さがトレンドだと誤解するのだ。

しかしながら、日足や週足にあるその大事な値段という大事な局面に足がタッチした瞬間では、

一気にその強さが逆転に追い込み、またたく間に弱者をのみこんでいく。

相場は波のようだというイメージがあるので、相場は波だとするなら常時動いているのは引波か押し寄せる波しかない。

相場はときに台風のような高波が訪れるが、台風のような波に、ちっぽけなさざ波では対抗できない。

巨大波に挑む者はすぐに波に飲み込まれる。

ひとたび巨大波が出現すると、今まで強いと思っていた波は小波に変わってしまう。

例えば、海の怪物、すなわちマッコウクジラがいたとしよう。

波に逆らって泳いでいる肉食殺しの異名をもつマッコウクジラ。

だが、肉食獣最高の強さをもつマッコウクジラだろうが、巨大波には逆らえないだろう。

マッコウクジラの強さは海の中では高ランキングに値する強さだ、

魚同士の戦いなら負け知らずだろう。

弱肉強食の魚の世界でも、強い魚が獲物を狙い勝利する。

だが、自分よりもさらに強い高波がくればたちまち海の中に逃げこみかくれてしまう。

サーフィンを操る世界トップの選手でも、

巨大波に乗ることは命がけでしかないだろう。

相場の世界も、強いものが一瞬で舞い降りる。

威勢よく振る舞っている局面のローソク足は、

いつでもどこでもその値段になれば最強の波により、一瞬で予想を簡単に裏切り、コバンザメをのみこむ力をもっていることを理解しておかなければならない。

simpleMovingAverage(ムービングアベレージ)単純移動平均線は効果があるのか?

という検証をしてみたが、今回は日足で効果があった。

実際にこの局面でエントリーできたのが成功だった。

今回エントリーした①の売りだが、もし単純移動平均線を信じていなかったらここでエントリーしていなかった。

日足の単純移動平均線が強いことを今まで何度も確認してきたからこそ、なんのためらいもなく画像ピンク①で売りエントリーできたのだ。

そう考えると、単純移動平均線は効果があるといえる。

しかしながら、効果がなかったことも多いので、いちがいには言えない部分はあるが、

相場の方向性を知るうえで、確かに効果があるテクニカル指標なのではないかと感じている。

だが、効果があることもあるし、効果がないこともある。

それをわかったうえでチャートを見ていく必要がある。

しかしながらその方向性を導いてくれる指標としては大きな価値ある指標に違いないと感じている。

というのも、相場が今どこにいるのか、どこに向かったのか?

シンプルにそう判断できる地図のような役割をするテクニカルはあまりない。

テクニカル指標は他にもいろいろあるが、当たらない時もあるので難しすぎて逆にややこしくなってしまう。

それに比べ、単純移動平均線ほど、シンプルでわかりやすいものは必要だといえる。

相場が今どこにいるのか、そのような迷い子になった時、(単純移動平均線)が判断してくれているのは確かだ。

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